「セロトニン不足が早漏の原因となる」と聞いたことはありませんか?
「セロトニン」とは、脳内の神経伝達物質のひとつで、
必須アミノ酸であるトリプトファンの代謝過程で生成されるもの。
ほかの神経伝達物質であるドーパミン(喜び、快楽)や、ノルアドレナリン(興奮、恐れ、驚き)などの情報をコントロールし、精神を安定・リラックスさせる作用があります。早漏とどういった関係があるのか詳しく見ていきましょう。
セロトニンが不足すると早漏になる?
セロトニンが不足すると感情にブレーキがかかりにくくなる為、快楽から抜け出せずに依存症に陥ったり、うつ病になりやすいなどといった指摘もあります。
セロトニンは、一秒間に2,3回の周期で常に分泌されている物質。
前述の通り、このセロトニンは、ノルアドレナリンの分泌を抑制する働きがあります。そのため、ノルアドレナリンによる交感神経や脳への作用(過度の興奮など)が抑制され、早漏やED(勃起障害)の改善につながるといわれています。
簡単な図式で説明すると、
■ セロトニン分泌が少ない⇒ノルアドレナリンが多く分泌
→ 交感神経過敏 → 過度の興奮 → 早漏
■ セロトニン分泌が多い⇒ノルアドレナリンの分泌が制御される
→ 過度の興奮を抑える事が可能 → 射精をコントロールできる
早漏とセロトニンの関係
つまり、精力絶倫の男性とは、セロトニンの分泌が活発であるため、ノルアドレナリンの分泌を未然に抑制するので、勃起も正常で早漏の症状も少ないと考えられます。
そして早漏の男性は、セロトニンの分泌量が少ないためノルアドレナリンが多く分泌し、結果、交感神経が過敏に働きすぎて早漏になるのです。つまり射精が早い遅いの差は、セロトニンの分泌量にも原因があるということです。
ちなみに、セロトニンの分泌量は遺伝により決まるとされていて、
その分泌量には人によりかなり個人差があるようです。