早漏の原因であると考えられる神経伝達物質「ノルアドレナリン」。
「ノルアドレナリン」の分泌を制御することが出来ると、過度の興奮を抑える事が可能になり、早漏の防止につながるとされています。
そして、このノルアドレナリンの分泌を制御するのに必要な物質が「セロトニン」です。今回は、早漏を治す鍵となりうる「セロトニン」について詳しく調べてみました。
早漏に関わる物質「セロトニン」とは?
オランダのユトレヒト大学の研究では、
「早漏の原因のひとつは、セロトニンを制御する遺伝子にある」
ということがわかっています。
セロトニンとは、脳内の神経伝達物質の一種で、主に精神安定に関わる作用をしています。このセロトニンが不足すると、交感神経が優位になりやすく、すぐに射精しやすくなってしまいます。
セロトニンの分泌量を増やすには?
早漏の男性は、セロトニンの分泌量が少ないためにノルアドレナリン(興奮に大きく関係している神経伝達物質)が多く分泌し、結果、交感神経が過敏に働きすぎて早漏を引き起こしてしまうようです。
このセロトニンの分泌量は遺伝により決まるとされていて、遺伝によりかなり個人差があるとされています。
食事でセロトニンを増やす方法
セロトニンの原料となるタンパク質、トリプトファンを摂取することで、セロトニンの分泌量を増やす事が出来ます。トリプトファンは、豚肉、鳥肉、卵、牛乳などに多く含まれています。
トリプトファンを含む食材
トリプトファンを多く含む食材をご紹介します。
(食品100gあたりに含まれるトリプトファンの含有量)
すじこ 331mg
ひまわりの種 310mg
たらこ 291mg
プロセスチーズ 291mg
納豆 242mg
赤身魚 200~250mg
アーモンド 201mg
トリプトファンの一日の摂取目安の上限量は5,000mg程度です。
これ以上の摂取は肝臓に対して 悪い影響を与える可能性が高くなりますので注意してください。こういった食材を毎日摂取するのは難しいので、サプリメントで摂取するのが効率的でしょう。
反復運動でセロトニンを増やす方法
一定のリズムでなんらかの運動を行う事もセロトニン分泌に効果的です。
その中で運動量的にも一番適しているとされるのが「ウォーキング」です。
ウォーク呼吸法と呼ばれる呼吸法 (息は口から吐いて鼻から吸う。最初の2歩で息をしっかり吐いて、次の2歩自然に鼻から空気が入ってくるような感覚で行うとよい。) を行いながらウォーキングをしていると、15分程度でベータエンドルフィンというホルモンが出てきて、続いてセロトニンの分泌が始まります。
数ヶ月でも、このウォーク呼吸法を続けていると、
脳内のセロトニン量がウォーキングをしてない時でも多くなるそうです。