早漏の原因はどこにあるのでしょうか?
一説によると、自律神経のバランス異常が原因とも言われています。
自律神経とは、文字通り自律して体の働きを維持してくれる生命維持機能をつかさどる神経のことです。
自律神経は、主に「交感神経」と「副交感神経」の二種類があり、「交感神経」は昼の神経と呼ばれ、心身を活動的にして動かしますが、「副交感神経」は夜の神経と呼ばれ、こうした活動した体を休ませるという2つの機能で構成してバランスを保っています。
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早漏と自律神経の関係性とは?
なぜこの自律神経のバランスが乱れると早漏の原因となりうるとされるのか。
それは、自立神経の乱れると「心身に支障をきたす」からなのです。
交感神経が強く働くと、血圧が上がり、瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になります。
一方、副交感神経が優位に働けば、血圧が下がり心拍数は減少。瞳孔が収縮し、心と体が休んでいる状態になります。
射精は交感神経が支配している
まず人間には、交感神経と副交感神経の2種類の神経があります。
交感神経は、一言で言うなら、「活動の神経」。
セックスの時はこの交感神経の働きが強くなることで、射精という現象が起こります。
それに対し副交感神経は、「リラックスの神経」。
睡眠中の夜間やリラックスしているときに活発に働いている神経です。
セックスの時は副交感神経の働きが強くなることで、勃起が起こります。
平静時には、交感神経系と副交感神経系のシグナルの両方が互いに作用し、ペニスは萎縮と勃起の中間の状態にあります。
早漏の原因が自律神経のバランス異常の理由
さて、自律神経と早漏の関係性の本題に入ります。
セックスの時は、まず副交感神経が優位に立って勃起を促します。
つまり、セックスにはまず副交感神経の働きが強くならなくてはいけません。
そして十分にセックスを満喫した後に射精です。
この時に副交感神経から、交感神経にスイッチが切り替わります。
スイッチが切り替わったところで「射精」しという現象が起こるのです。
これが正常な男性の射精に至るまでの神経のメカニズムです。
しかし、このスイッチが早く切り替わってしまって、交感神経が優位になり、射精命令が出たら・・・
そう、これが自律神経のバランス異常による「早漏の原因の一つとされるメカニズム」というわけです。
自律神経の乱れを防ぐ、リラックスと規則正しい生活
自律神経が乱れを予防する方法をいくつかご紹介します。
ストレスを感じることが多い現代社会では、交感神経が過剰に働いている場合があるので、心を鎮める副交感神経が優位に働くよう、意識的にリラックスできる方法を取ることが大切です。
生活リズムを整えて、良質な睡眠をとること
規則正しい生活は体のリズムを整えるため、自律神経のバランスを整えることにつながります就寝と起床の時刻を一定に保ち、交感神経が優位である日中によく動き、副交感神経が優位になる夜には休息を心がけましょう。
また良質な睡眠をとることも大事です。
心身の疲労回復だけでなく、ストレスへの耐性や免疫力も高める働きがあります。
そのためには寝る前にスマホを見たり、あれこれ考え事をしたりすると交感神経を刺激するのでNG。寝る1~2時間前に少しぬるめのお風呂で体を適度に温めると副交感神経が優位になりやすく、体が熱を逃がして入眠しやすくなりますよ。
ストレスを和らげて自律神経のバランスを整えるためには、心身を興奮状態にする交感神経の働きを弱め、体を休ませ、気持ちを落ち着かせる副交感神経の作用を強くすることが大切です。